2020年2月22日(土昼)に予定されている仙台の新ハードスタイルパーティー「Frost」をこれから開催するにあたり、主催のひとりであるHarry氏にインタビューを依頼した。
若さの溢れるバイタリティや熱気が伝わってきたことと同時に、自らが経験した音楽の感動共有など、未来への挑戦が伺える内容となった。
次の時代を担っていく東北のハードサウンド若手アーティスト・オーガナイザーとして、また、ハードスタイルの魅力に取り憑かれたひとりの若者の発言録としてご一読頂きたい。
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なぜハードスタイルパーティーFrostを企画したのか
Harryさんは今回のFROSTで初主催と聞きましたが、主催するに至るまでの今までの経緯を教えて下さい。
経緯としては、僕自身元々ハードスタイルが好きで、2016年のタノシー仙台でMassive New Krewの生のDJを見て感銘を受けた点が大きいです。宮城県外のパーティーにも結構行って、都内だとDefDisみたいな人気のパーティーはあるけど、仙台は現状だとハードスタイルのパーティーがほぼ無いんですよ。
でも東北・仙台には熱心なハードスタイル好きが結構いるんですよね。 僕自身もパーティーを開いて地方から盛り上げて行きたい。 そんな思いを漠然と抱えていたある時、同じくハードスタイル好きのピースケ君(@_p__s )(※共同主催)と出逢いました。 2人が抱えている思いは同じで、 「一緒にハードスタイルで仙台を盛り上げよう!」 そこからはもうトントン拍子でしたね。
実力派のDJ・VJにも多くの協力を頂いて開催に至りました。 やっぱり国内でジャンルの人気を上げていくには地方からのプッシュアップが凄い大事だなって思いますよね。
国内のシーンを底上げする効果も狙ってらっしゃるんですね。お互いに刺激を受け続けて切磋琢磨するのは発展には欠かせず、とても大切なことだと思います。
ハードスタイルという音楽の魅力
Frostの主なジャンルはハードスタイルとのことですが、ハリーさん自身が思うハードスタイルの魅力というものを教えて下さい。
聴いている人の心をガシッと掴むメロディーに脳を気持ち良く揺らす歪んだ重いキックのギャップ、これに尽きます。 聴いていると自然と身体が揺れる、楽しくなる、これぞ音楽って感じですね!
ハードコア系に比べるとBPMの値が低く設定されていますが、速い曲と比較してハードスタイルの遅いBPMの魅力という点はなんでしょうか?
ハードスタイルだと一般的にBPM150帯が主流ですが、聴く人が早すぎない自然なリズムで皆で歌えて踊れる点です。
日本・海外でもハードスタイルに合わせたシャッフルダンス等も人気ですし、 海外の動画とか観てると、怒涛の爆踊りマンがいっぱいいますね。
日本のパーティーでも往年の人気曲が流れるとカラオケが始まったりと、現場にいるお客さん・DJが一体になれる魅力があります。
速すぎず、フロアから歌が聴こえる場面もあるということは、カラオケに近く楽しみ方がわかりやすいため、クラブの経験がない人でも楽しめる音楽ですね。クラブミュージックの入り口としても向いていることは意外でした。
ハードスタイル頻出ワード「強いキック」について
ハードスタイルファンの皆さんは口癖のように「強いキック」と仰りますが、ハリーさん的にどんなキックのことを指すと思いますか?
強いキックですか… ハードスタイルはやっぱり歪みのあるキック(ゴォン!ゴッッ!)が大きな特徴ですよね。
僕的には聞いていて脳を揺らす、脳が気持ち良くなる、頭を振らせるキックが『強いな』って思いますね。
最近の曲だと
Atmozfears & Demi Kanon – Move Ma Body
こういうのも頭に悪くて好きですね〜
注目している東北のハードスタイルDJ
東北でもハードスタイルを手がけるDJ、またはトラックメイカーは多数おりますが、ハリーさん的に気になる人物を教えてください。
僕的に最近気になっているハードスタイルDJは、青森・八戸のナキ(Nakiqlie)さんですね。
普段は青森のほうでイベントを主催されているDJの方なんですけど、お客さんを引き込む勢いのあるDJをすると評判に聞いているんです。
元々ハードスタイルをプレイされている事は前から耳にしていたので、 僕もこの目で観てみたくて今回呼ばせて頂いたんですよねw
ナキさんはヘビーメタル・ハードコアパンクに関しても造詣が深く、切り口が新しいと東北では話題の注目DJですね!仙台では初となりますので、青森のハードサウンドシーンを背負ってどんなプレイをするのか、楽しみにしております。
Harry自身のハードスタイルプレイヤーとしての目標
ハリーさん自身の、ハードスタイルDJやオーガナイザーとしての活動について、今後の展望・目標があれば教えてください。
そうですね、DJとしてはやはり今より出演イベント数を増やしていきたいですね。 その為には「呼びたい」と思わせるDJをもっと練習していきたいですね!
オーガナイザーとしても、定期的に開催していくことで、少しずつ土壌を広げていきたいと思います!
では最後に、そんなハリーさんが主催されるFrostについて、いまFrostに行こうと思っている方へ、何か一言をお願いします。
行くか迷ってるなら来て下さい!
損させません!損したなら言ってください!
行くか迷ってなくても来て下さい!
本日はお忙しい中ありがとうございました!
「ハード」と名のつく音楽は、とにかく印象が悪い。ところが今回のインタビューを通して、運営側の音楽に対する熱意に加えて、歌やノリやすさが他よりも目立つジャンルだということがわかった。ぜひ仙台Shangri-laに足を運んで「クラブでのハードスタイル」の魅力を全身で体感していただきたい。